研究内容


稲村研究室

液体の微粒化技術は,自動車や航空機用エンジン,ロケット燃焼器に至るまで液体燃料を使用する原動機において広く用いられている技術である.また,化学工業や金属材料分野において,化学反応の促進や粉体材料の製造に欠かせない技術である. 微粒化の性能は,原動機においてはその燃焼効率や排気ガス特性を左右するファクターの一つであり,また化学工業や金属材料分野においても製品の品質を決定する重要なファクターの一つである.本研究室では,液体が微粒化して噴霧が生成する現象を実験的ならびに数値的に解析するとともに,解析結果を応用してより性能の高い微粒化技術を開発することを目指している.

また,当研究室では,弘前大学医学部との共同研究として,生体内の血流を実験的ならびに数値的に可視化する研究を行っている.心臓外科手術においては,人工心臓からの血液をカニューレを用いて大動脈に灌流するが,その際塞栓症などの合併症を引き起こす場合がある.これを防ぐためには,カニューレから噴出した血流が大動脈内の流れをどのように乱すかを詳細に解明する必要がある.本研究室では,大動脈弓内の血流を
PIV(Particle Image Velocimetry)法を用いて実験的に可視化するとともに,コンピュータを用いた数値シミュレーションによって数値的にも可視化している.

一方,災害地のモニタリングや自然環境の保全,環境破壊の監視,農産物の管理,3次元地図の簡易作成などを目的とした小型UAV(Unmanned Aerial Vehicle)の開発を行っている.UAVは固定翼型と回転翼型の両者を開発しており,Waypointを設定することにより自律飛行可能である.

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